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chica の サクランボ印。


by cerise_de_vie
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弾丸ツアーinソウル。



6月末に、妹と行ったソウルツアー、4日間なのに予定パンクのハードスケジュール。
前回の訪韓のテーマは「アート」に対して、今回は「ヒト」。妹の行きたいところへ行き、ワタシの今会いたい人だけに会う―「ヒト」を通して見えたソウル、友人、そして妹。

この4日間のワタシの結論、「空気の読めるピュアな妹」「反日」「未だ戦争中」「パワフルな国」そして最終日に起きた「パク・ヨハンの悲しき自殺」。

弾丸ツアーinソウル。_c0162938_231838100.jpg妹のハナシは心にしまうとして、「やっぱりヒトだ!」と感動した一握りのピーナッツストーリー。友人の案内で韓屋のエリアを散策中に出遭った老夫婦としばらく一緒に歩きながら、最後にもらったピーナッツ。とっても感激してしまって、妹の手と一緒に撮った写真。これを見るととてもほっこりとした気持ちになる。

しかしその翌日、W杯の日本戦を居酒屋で見てしまった。決してサッカー狂ではないワタシ。結果以上に、周りの韓国人の反応に、応援の仕方に、涙が出そうになってしまった。これにはさすがの友人も、フォローせざるを得ない雰囲気。この反日感情が、この国の大多数の感覚であるのなら、本当に入り込むのは難しい事。その反面、私の友人たちはとても普通に接してくれる事を考えると、なんてラッキーなのだろうワタシ、なんていい人たちばかりなのだろうとも感じた。もしワタシが逆の立場だったら、友人達と同じ様に接する事はできるのだろうか!?なんて考えてみたり。

弾丸ツアーinソウル。_c0162938_23243212.jpg別の日、街中を流れる小川沿いを歩いた。きらびやかにライトアップされたそこは、水もとてもキレイで、語らうカップルの横で、本気で足を洗っている老人もいて、おのおのに楽しんでいる雰囲気がとても微笑ましかった。その後ろに忽然と立ち並ぶ兵士マネキン、手にはデジタル画面を持っている。どうやら北朝鮮と戦争を始めて60周年という事で、記念祭?というのか、忘れないための行事が行われていた。

弾丸ツアーinソウル。_c0162938_23222870.jpgその画面には、当時、韓国をサポートしてくれた国々の情報などが表示されているらしい。"we are still in the war between south korea and north.”という友人の説明と、目の前の光景とのギャップがありすぎて、一瞬、時間が止まった気がした。見た目も殆ど変わらず、韓流ブームの日本では、こんな差、こんな現実、感じる事なんて稀。確かにココは、異国なのだと教えてくれたマネキンたち。

そして最終日の夜、友人のバイイングを見学させてもらった。とにかく眠らない街。夜中開くデパート、そこと差別化するために明け方開くデパート。前には大型バスが何台も乗り付けてある。山積みの服の間から顔を出す店主に、その隙間に寝転がる人、細い通路をサンタクロース並みに大きなビニール袋を担いで行き来するバイヤーに、ここはインドか!?と突っ込みたくなる様な、トレイを頭の上に乗せて出前しているエプロン姿のおば様たち。、信じられない程ぐっちゃぐちゃ、普通に歩けない状態。これを、毎日繰り返しているのかと思うと、本当にパワフルな国。一生懸命で、まっすぐで、がむしゃらな国であり、このパワーを見ていると、日本もいつか(?すでに!?)抜かれてしまうだろうと容易に想像できた。

帰ホテル後、ネットを見た妹からパク・ヨハンの自殺のニュースを知らされた。特に好きではなかったけれども、日本で良く見かけていた彼の自殺は予想以上に衝撃的だった。しかも自分の訪れている時、何キロか先の場所で、そんな事をしていたとは。。親日家であった彼の自殺と、この4日間で感じた事が、どこかリンクしているような、勝手にそんな気もしたりして。

ワタシの見たヘビが、カレの元へも幸せを分けていますように。。。と本当に思う。
by cerise_de_vie | 2010-07-13 02:20 | タビ。